しつけの前のライフトレーニング
愛犬にしつけを始める前段階として、まず「人間と共生することの意識づけ=ライフトレーニング」をしなければなりません。さいわい犬は人間に飼われるようになる前から群れを作って行動し、リーダーの命令には絶対服従することで生き残ってきた動物です。人間の家族を自分が属する群れだと認識さえすれば、その家の家長の命令に従うことに喜びを感じるようになるはずです。
そして、犬と一緒の暮らしをお互いにとって快適なものにするためには、何よりも信頼関係が不可欠です。まずはスキンシップを惜しまないこと。そして、上手にほめて上手にしかる。これがライフトレーニングのコツといえるでしょう。
![]()
1.惜しみないスキンシップ
飼い主と一緒にいることが「楽しいこと」であるために、よく触れ、よく声をかけてあげましょう。
2.明確な主従関係
犬にとって、リーダーが不在の環境は、最も住みにくく、ストレスをためる原因になります。
3.メリハリのある接し方
犬に物事の良し悪しを瞬時に理解させるためにも、大げさなくらいほめ、的確に叱る必要があります。
家庭内秩序が大切
犬は自分で自分の順位を決めようとします。また潜在的に自分がリーダーになりたいという気持ちも持っています。飼い主家族が犬を過保護にし過ぎた場合、犬は自分を最も高い位置、リーダーだと勘違いすることがあります。
家長がいて家族がいて、いちばん下に犬がいるという秩序を自覚させる必要があります。かわいいからといって、過保護になり過ぎないように注意し、飼い主家族が犬に対して毅然とした態度で接する必要があるのです。
しつけの基本
![]()
犬のしつけというと、まず叱ることを考えがちですが、しつけはほめることと、しかることの反復で成り立っていきます。犬はリーダーの命令通りに行動できて、それをほめられたときに最大の喜びを感じる動物です。ですから、むやみに叱るよりもちょっとしたことでもほめてあげるようにしてあげてください。
1.叱るよりほめる
叱るよりもほめることで、犬のやる気をかき立てる。よくできたら大げさなくらい抱きしめてあげましょう。
2.しつけの言葉は統一する
ほめる言葉「ヨシ」「イイコ」や叱る言葉「ダメ」「ノー」は家庭内で統一しないと犬が混乱します。
3.善悪の区別ははっきりと
犬がいけないことをしても、その時の気分で叱ったり叱らなかったりすると、犬にとって善悪の区別がつきません。
4.ほめる叱るは行為の直後に
ほめる叱るはその行為の最中か、直後に行わないと何が良いのか悪いのかが犬には理解できません。
![]()
しつけのごほうびとして、犬用のおやつは非常に使いやすく、与えると犬も喜ぶのですが、与えすぎは禁物です。ついつい量が増えると、小型犬種にとっては肥満への最短コースになってしまいます。犬にとってのいちばんのごほうびはおやつやオモチャではなく、飼い主からの言葉やスキンシップで思い切りほめてもらうことなのです。「頑張ったらこんなに喜んでくれる」と犬に思わせましょう。ごほうびを与える時も必ず飼い主がほめた後に与えます。
